スルガ銀行で4.5%の金利を下げる交渉は可能なのか

2021年06月11日7,413

スルガ銀行のアパートローンを使って融資を受けて物件を買っている人は多いと思う。

この銀行は金利が極めて高く、優遇金利もないケースがほとんどだ。

金利は4.5%から始まり、地方都市だともっと高い金利になるケースもある。

2010年前後は、金利交渉が出来る銀行としても有名だった。

原則4.5%の変動金利から始まるが、家賃に一切手をつけていないでおくと1年後に下げてくれるという説がまことしやかに語られていたのだ。

事実、多くの人が金利交渉に成功し、毎年金利の引き下げ交渉を行い、2%台の実効金利になっている人も存在したのだ。

なぜ金利交渉が難しくなったのか

私自身、スルガ銀行から借り入れをしていたが、実際に金利交渉には成功したことがある。

しかし、昨今はこの様相は様変わりしている。

彼らもバカではないので、無暗やたら金利交渉に応じて収入源を減らす行為を慎むようになったのだ。

特に、スルガ銀行のアパートローンでしか買えないような物件を購入している人に対しては厳しい態度を取ることが多い。

即ち、耐用年数を大きく越えて融資を受けている場合や、遠方の物件で融資を受けている場合だ。

そもそも、積算や収益性に難がある物件をスルガで無理矢理融資を付けて購入しているケースも同じだ。

このような「ダメ物件」を買っている人は、借り換えをする危険性が全くない。

本人が気づいているかは置いておいて、残債価格で売ることすら出来ないような物件だと、手も足も出なくなってしまっているのでなおさらだ。

スルガ銀行にしてみると、こんな人達の要望は聞かなくても離れていく心配をする必要が全くないのだ。

金利交渉をしてみてもいいが、「総合的に判断して難しいです」という一言で終わってしまうだろう。

どのようなケースで金利交渉が可能なのか

金利交渉が可能なのは、他のメガバンクや地銀への借り換えが前提となっている場合だ。

借り換えを前提にすれば金利交渉は可能になるかもしれないが、このようにある種の開き直りをされることを銀行は嫌がるので、スルガ銀行から今後の融資を受けることは難しくなるだろう。

スルガ銀行のアパートローンで何でもかんでも金利交渉が出来たのは、一昔前の話なのだ。

しかし、この説が今もって巷に流布し続けているのは、一部の不動産会社がこのことを吹聴しているからだろう。

金利4.5%が相対的にかなり高いことは、誰にでもわかる。

躊躇する購入希望者の後押しをするために

「1年後に金利交渉が出来る可能性があります」

と言うことを囁くのだ。

交渉事は相手が存在するので、それが自分の思い通りになるかどうかはわからないだろうと普通は考える。

スルガ銀行が事前に金利引き下げを確約することはないので、所詮は全て仮定の話なのだ。

しかし、この「金利交渉可能」の一言が後押しになって、結果的に耐用年数越えの物件を買ってしまう人が多く存在している。

物事はすべからく悲観的に考え、楽観的に行動しなくてはならない。

自分以外の誰かが責任を取ってくれることは絶対にないからだ。

私はスルガ銀行のアパートローンを使うこと自体は否定しない。スルガは使い勝手が良い銀行として決して無視できない存在だ。

多くの人がスルガ銀行から物件を買い始め、資産の構築に成功しているという事実もある。

しかしながら、いずれ金利交渉が可能だろうという甘い考えで、スルガ銀行を使うのだけはやめた方が良い。

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※この記事は2021年に更新されています。


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この記事の監修者

不動産投資ユニバーシティ代表 志村義明
大学を卒業後、大手シンクタンクに入社。リテール金融ビジネス向けの業務に従事。愛知、埼玉、山梨等で不動産賃貸業を展開し、会社員時代に合計100室超を購入。高利回り物件の投資を得意とし、保有物件の平均利回りは16%超にのぼる。現在は不動産会社(宅地建物取引業者 東京都知事(2)第98838号)を経営。
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