不動産会社とパイプを作り優良物件を紹介してもらう方法

2020年12月17日1,107

投資条件や投資目的に合致する優良な物件情報の収集のために、不動産業者から直接連絡が来るようなパイプは構築しておくことが重要だ。

業者と親密な関係を築いておけば、有利な投資チャンスが増える可能性が高まるからだ。

優良物件の数は非常に少ないことを覚えておく

不動産投資においては物件情報の収集、不動産業者への資料請求、現地調査が成功のための定石である。

特に現地調査前の不動産業者への資料請求・事前の机上検討段階では物件概要書に加えてレントロールも入手しておきたい。

しかし、懸命に物件情報を収集して検討したとしても、一般的に優良物件だと言われる利回り10%以上の物件の数は少なく希少性が高い。

不動産投資サイトで検索したとしても自分の投資目的に当てはまる優良物件の情報が得られる可能性は低いかもしれない。

不動産投資では1,000件の物件情報に触れ、3件の優良物件に買い希望を出してようやく1件買えるという実態を示す言葉として、「1,000:3:1の法則」という言葉もあるほどだ。

しかし、不動産投資サイトで物件を見続け、検討候補となる物件情報を業者に請求することで、優良物件の情報が得られる可能性はゼロではない。

また、不動産投資サイトを通じて不動産業者に資料請求することで、業者との直接のパイプができる足掛かりとなる可能性がある。

業者と親密な関係を築ければ、希少な優良物件の情報を優先的に回してもらえる可能性も高まるのだ。

不動産業者との関係構築の際に留意すべきことは?

不動産業者は当然売買仲介をすることで手数料を得るという商売をしている。

そのため、良い物件があっても「買えるだけの資力のある優良顧客」と思ってもらわないと優良物件の情報を直接得られる可能性は低くなる。

業者が優良物件の情報を直接回す優先順位は、以下の通りである。

1.キャッシュを潤沢に持っている顧客

現金購入できるほどの資力があれば、当然業者には優良顧客と映る。

2.融資枠を持っている顧客

融資枠があればローンを組んで物件購入ができるので、キャッシュを持っている顧客の次に業者から見た優先順位は高いと言える。

3.金融機関から見て信用度が高い顧客

職業・年収・金融資産保有の多寡などで金融機関は顧客の信用度を判断し、これを「属性」と言うが、これが良い顧客もローンを受けやすいということで、不動産業者からみて優先度が高い顧客となる。

上記を勘案し、現金などの資産の積み上げや融資を受けられる金融機関の確保に努め、不動産業者に資産状況や属性を聞かれた際は「購買力のある優先度の高い顧客」であることをアピールしよう。

他にも、不動産業者から属性などを尋ねられたらできる限り答えるようにすべきであるし、業者やその担当者には丁寧に対応すべきである。

不動産業者も冷やかしの客に貴重な優良物件の情報を出すことはしないし、信用できない客にも情報は出さないからだ。

誠実に対応することで人間的な信用も得られる。

当たり前のことだが業者から情報提供を受けたら、感謝を伝え、情報が自分の求める条件に合わない場合は自分の条件を詳細に話し、見送る理由を伝えるようにして、丁寧な対応を心掛けよう。

この記事の監修者

不動産投資ユニバーシティ代表 志村義明
大学を卒業後、大手シンクタンクに入社。リテール金融ビジネス向けの業務に従事。愛知、埼玉、山梨等で不動産賃貸業を展開し、会社員時代に合計100室超を購入。高利回り物件の投資を得意とし、保有物件の平均利回りは16%超にのぼる。現在は不動産会社(宅地建物取引業者 東京都知事(2)第98838号)を経営。
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