どの不動産投資会社が信用できる?ランキングで見る安全・安心な企業5選

2020年12月14日4,681

不動産投資を始めるにあたり「どの不動産投資会社に相談すれば良いだろうか?」と考える人は多いだろう。不動産投資ではたくさんのお金を動かすことになるので、パートナーとなる会社の選び方に失敗すると致命傷になることもあるから慎重を期す必要がある。

この記事では不動産投資ユニバーシティが独自に選定した1棟物件で実績がある5社を紹介する。

いずれも自社でシリーズを有する独自の特色を持つ「実力派ぞろいの不動産投資会社」なので参考にしてみて欲しい。

安心・安全な不動産投資会社5選

1.金太郎ホーム

千葉県を中心に東京、埼玉県の一部にて建設・不動産業を展開している金太郎ホームは『賃貸住宅に強い建設会社 年間着工数ランキング』3位(2019年6月時点)の実績を誇る不動産投資会社だ。

同社は、本社がある千葉県に徹底的に絞ったエリア戦略と、施工物件の特化を定めオーナーに対し大幅なコスト削減と好収益のビジネスモデルを提案することをモットーとしている。

事業エリアをJR総武線の東京~千葉間とJR京葉線の東京~蘇我間を中心に展開し、エリアを特化することでエリア内での家賃相場の把握、投資家への最新且つ適切なアドバイスとなりそれが同社の優位性へと繋がっている。

また、中低層階の重量鉄骨造に特化することで工期の短縮を実現するなど、千葉県内で他社が介入出来ないぐらいにまで地位を確立している。

金太郎ホームは設立当初は不動産・建設・保険事業の3本柱を擁する不動産投資会社だった。

それが現在ではその事業範囲を拡大し、リフォーム&リノベーション・海外投資・家具プロジェクト・地域コミュニティ活性など、様々な新規事業を起こしており、より多様な投資家の要望に応えられるように取り組みを増やしていると言える。

同社では、建設の際の投資家との打ち合わせでは、マンションの設計における構造から壁紙に至るまで、全てをオーダーメイドで提案することを強みとしている。千葉県が同社のメインターゲットとなるため、千葉県内の地銀(千葉銀行、千葉興業銀行、京葉銀行)を使える人にとっては同社との話しも進め安いと言える。

建設コストの削減を進めることにより重量鉄骨で8%台の高い利回りを取れる物件が多く、一時期は投資家が順番待ちをしていることもあったという。

金太郎ホームの足元の取り組みではホテル経営も特徴的だ。例えば都内であっても利回り30%超を実現させるなど、複雑な法律をクリアし旅館・ホテル営業としてのスタートをパートナーシップを組んで進めることが出来るのも同社の強みと言える。

会社名

株式会社 金太郎ホーム

所在地

千葉県千葉市花見川区幕張本郷1-29-23

代表取締役社長

代表取締役 佐々木 数修都

設立

2002年2月 

売上高

71億円(2018年12月期)

従業員数

55名

年間着工数

135棟2400室(2018年3月~2019年3月)

URL

https://www.kintarou-houme.com/

2.松堀不動産

松堀不動産は埼玉県東松山市に本社を構える不動産投資会社である。同社の創業は1973年で、2019年で46年目を迎えており、『賃貸住宅に強い建設会社 年間着工数ランキング』で8位(2019年6月時点)であることから関東エリアでも指折りな不動産会社であることがうかがい知れる。

同社は新築の戸建て販売、新築一棟アパートの販売、中古物件の取引等の不動産売買、賃貸、建物管理、リフォーム、不動産投資、コインランドリー、トランクルームなど多方面にわたる事業展開をしている。

同社は元々は地場の小さな建築会社だったが、現在の社長である2代目の堀越宏一氏にトップが代わってからアパート建築に乗り出し急成長した。

同社が特に力を入れているのが自社開発している不動産投資用の新築一棟アパート『アルメゾン』である。

「アルメゾン」は、投資アパートのリスクを抑えて設計された同社独自の商品となっている。自社設計及び自社施工でとなっており、土地や設計士、銀行融資や施工会社等を自分で探す手間が省けるのは投資初心者にはありがたい。また同社は管理会社でもあるため購入後の賃貸管理も任せることが可能だ。

アルメゾンを展開させているのは主に同社が得意とする埼玉県東松山市周辺だ。

東松山市の特徴として、地価が埼玉県大宮市の半値以下でありながらも、家賃は大宮市の8割程度取れる地域であり、新築一棟アパートを検討するうえではキャッシュフローが相対的に出やすいエリアであると言える。都心部からは離れているが、利回りが8~9%以上と高い物件が多いことが最大の特徴である。埼玉県在住で高利回りが欲しい人向けのアパートだと言える。

また、「アルメゾン」では、「10年定額家賃保証プラン」という10年間は家賃を据え置くプランを掲げている。これは入居付けや家賃滞納リスク等の不安がなく安心して家賃を得られる仕組みとなっている点がメリットである。加えて、退去時の原状回復費用や賃貸募集時の広告費等も一括管理サービスの中に含まれており、こちらも初心者投資家には安心できる仕組みとなっている。

会社名

株式会社松堀不動産

所在地

埼玉県東松山市箭弓町2-3-2

代表取締役社長

堀越 宏一

設立

1976年3月

売上高

55億円(2018年6月期)

従業員数

121名

年間着工数

47棟440室(2017年3月~2018年3月)

URL

https://www.matsubori.co.jp/

3.フェイスネットワーク

株式会社フェイスネットワーク。『賃貸住宅に強い建設会社 年間着工数ランキング』では11位(2019年6月時点)に位置付けている。

同社は2018年3月マザーズに上場しており、特に東京23区内で人気の城南エリア(渋谷・目黒・世田谷等)を中心に200棟以上の新築一棟マンションによる不動産投資事業をメインに行っている。

今回取り上げた不動産投資会社の中で唯一上場している会社なので、財務状況等が詳しく見れるのでその点も安心だと言える。

同社がプロデュースしている新築一棟マンション「GranDuo」(グランデュオ)では、土地の仕入れ、設計、施工、資金調達、賃貸募集、物件管理、販売、売却に至るすべてをワンストップサービスにて提供している。供給数は年間30棟程度と多くないが、コンクリート打ちっぱなしなどデザイン性の高い物件になっているのが特徴で、利回りは城南地区ということもあり4-5%前後となっている。

GranDuoシリーズの販売価格は平均約4億円程度となっており紹介している会社の中では一番高い。戸数は15戸前後のワンルームマンションで、鉄筋コンクリート造(RC)であることが特徴だ。特に独身女性に人気がある物件で、物件入居者の7〜8割が20〜40代の女性となっている。

賃料は9〜10万円の高価格帯が多く、立地に優れており入居需要が常に高い状態で運営できる物件となっている。

利回りは決して高くないが、東京城南エリアの物件なので景気後退、人口減、築年数に影響を受けづらいことが強みと言える。

会社名

株式会社フェイスネットワーク

所在地

東京都渋谷区千駄ヶ谷3-2-1 FaithBldg.

代表取締役社長

蜂谷二郎

設立

2001年10月

売上高

141億円(2019年3月期)

従業員数

138名

URL

https://faithnetwork.jp/

4.黒澤建設

『賃貸住宅に強い建設会社 年間着工数ランキング』12位(2019年6月時点)である黒澤建設の家づくりのスローガンは『住む人に「買ってよかった」とご満足いただける良質の家』だ。

黒澤建設のクロサワグループでは、グループ各社が連動して、土地の基礎調査から各種建設にかかる法律の確認、デザイン設計、施工、販売まで一気通貫で仕上げることが可能となっている。同社の設計では特にLDKの住みやすさ、使いやすさに重点を置いており他社とはかなり異なった斬新でありながら利便性も悪くない造りになっている。

例えばキッチン空間を友人に見せない間取りとし、リビングを玄関近くに配置するような考えを凝らした間取りを取り入れることにより入居率を高く維持して退去が出にくい物件に仕上げている点などが挙げられる。

黒澤建設のクロサワグループでは、グループ各社が連動して土地の基礎調査から各種建設にかかるデザイン設計・施工まで一気通貫で仕上げることが可能となっており、意思疎通の齟齬が生じにくいという面でも安心して依頼できると言える。

同社のブランドシリーズは、「アーツ アンド クラフツ」、「ル・ブリコラージュ」などの5つからなる。特に投資家に見てもらいたいブランドはこの中でも「ハーミットクラブハウス」だ。英国の寄宿舎をイメージしたこのアパートシリーズの語源を「ヤドカリハウス」で、顧客が将来にわたり大きな家に住めるようにと願いをこめて命名したという。

「ハーミットクラブハウス」のデザインの中でも特に目を引くのが居室のにある大きな表し梁(あらわしはり:次の画像の右下の天井部分の黒い梁)をアクセントとして付けている点で、ひときわ珍しく斬新な設計となっている。

梁には洗濯物などをかけられるパイプもついており、単身者には嬉しい設備だと言える。

また、ロフト階段式の大型ロフトとなっておりこの階段の中には収納スペースも完備しておりこれも好評を博している。一般的なハシゴ式とは異なりまるで2部屋あるかのように空間を広々と使うことも可能だ。ロフトは荷室のような使い方はもちろん、寝室や趣味部屋としても活用が可能だ。

物件は横浜近郊が多く利回りは7%前後が多い。本社にはショールームも完備しているので神奈川県内の金融機関が使える方は訪れてみてもよいだろう。

会社名

株式会社黒澤建設

所在地

神奈川県横浜市旭区四季美台6番地1

代表取締役会長

黒澤 保雄

設立

1976年1月

売上高

37億円(2018年3月期)

従業員数

23名

URL

http://www.kgrnet.com/index.html

5.MDI

『賃貸住宅に強い建設会社 年間着工数ランキング』1位(2019年6月時点)の株式会社MDI(エムディアイ)は、2008年10月1日に設立された不動産投資会社だ。

同社はアパート建築と販売を主要事業として展開しており、年間着工数は395棟5,995戸となっている。建築した物件の管理も請け負っており、その総数は37,107戸にのぼる。

地主の土地活用をメインに扱っているレオパレスと異なりMDIは、主にオーナー向けの一棟アパート建設が多く274棟(地主向けは121棟)となっている。

利回りは都内で5%台、埼玉、神奈川で6%台が主流となっており高利回りとは言えないが、実績がある会社に購入から管理運営までワンストップで依頼できるという利点がある。管理物件の平均入居率は99.5%(2019年3月度)と高いが、ほとんどの管理物件をグループ会社にサブリース(家賃保証)に出しているので、この点は割り引いてみる必要があると言える。

同社の最近のニュースとしては、令和元年9 月にソフトバンクグループ株式会社と全世界でホテル・民泊を運営するOYO社が出資する合弁会社を通じて資本提携をしたことだ。今後、同社はOYOとの連携を加速させることで更なる入居率を高めることが見込まれる。

会社名

株式会社MDI(エムディアイ)

所在地

東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー 10階

代表取締役社長

井村 航

設立

2008年10月1日

連結売上高

1,140億円(2019年 3月期)

従業員数

1,617名(2019年4月現在)

年間着工数

395棟5995室(2018年3月~2019年3月)

URL

https://www.mdi.co.jp/

まとめ:どの不動産投資会を選ぶべき?

安心・安全に相談できる不動産投資会社5社を紹介した。それぞれ注力しているエリアやビジネスモデルが異なるので自分の志向に合う会社があればもっと詳細に調べてみるといいと思う。

一棟物件はワンルームと比べて投資額も大きくなるため、各社の説明会やセミナー等に出向いて話しを聞くことに加えて、実際に投資をしている投資家の声に耳を傾けるなども必要だ。

気になる会社があれば足を運んで生の声を聞くことをお勧めする。

この記事の監修者

不動産投資ユニバーシティ代表 志村義明
大学を卒業後、大手シンクタンクに入社。リテール金融ビジネス向けの業務に従事。愛知、埼玉、山梨等で不動産賃貸業を展開し、会社員時代に合計100室超を購入。高利回り物件の投資を得意とし、保有物件の平均利回りは16%超にのぼる。現在は不動産会社(宅地建物取引業者 東京都知事(2)第98838号)を経営。
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