収益物件の人気設備ランキング(全国賃貸経営新聞)

2020年12月18日3,578

全国賃貸経営新聞社調査の、収益物件人気設備トップ10(2013年)は以下の通りとなっている。

単身用の収益物件人気設備トップ10

順位 絶対条件 家賃アップ可能
1 独立洗面台 インターネット無料
2 TVモニター付きインターホン オートロック
3 ウォッシュレット エコキュート
4 システムキッチン ホームセキュリティシステム
5 オートロック ウォークインクローゼット
6 エレベーター 独立洗面台
7 ガスコンロ 宅配ボックス
8 備え付け照明 追い炊き機能
9 ブロードバンドインターネット 防犯カメラ
10 屋内駐輪場 TVモニター付きインターホン

このランキングは、単にあったらいい設備を入居者の視点で並べているだけだ。

不動産投資の観点からは、安価に導入できて満足度が上がる設備を導入するべきだ。

いくらいい設備が導入されていても、その設備の導入費用が家賃に転嫁されていては借り手がつかないだろう。

まず1位の独立洗面台だが、女性の入居者はこの設備をかなり重視する傾向がある。

バストイレ別であっても、独立洗面台がないと絶対にダメだと言う女性はかなり多く存在するのだ。

特に築10年ぐらいまでの綺麗な物件に住みたいと考える女性には、必須の設備だと言える。しかしながら独立洗面台は後から付けることが出来ない場合がほとんどだ。

もし女性をターゲットにしているにも関わらず、独立洗面台がなく収納などもあまりないような物件が売りに出ている場合は、コンセプトと設備のマッチングが上手くいっていない可能性がある。

上記の中で費用対効果が高いと思われるのは、絶対条件で2位のTVモニター付きインターホンだ。

TVモニターがない音だけのインターホンが既にある場合は、配線をそのまま活用して2万円+工賃で導入可能だ。

工事は簡単なのでセルフ取り付けも出来なくはない。ただし電気工事士の資格が必要だ。

ウォッシュレットの導入も安価にできる。

ただし電気のコンセントがトイレに付いていない場合があるので気を付けよう。コンセントがない場合は配線工事が別途必要となる。

家賃アップ可能な設備の1位は無料インターネットだ。

昨今はネット環境の値崩れも激しいので、無料インターネットを導入したとしても入居者から取れるのは2,000円程度が限界だろう。

家賃帯が5万円以下までの単身用物件であれば、家賃アップ目的ではなく付帯設備の感覚で導入するしかない。

インターネット設備を追加する場合、多くの場合はインターネット設備業者に依頼することになる。

その場合50万円程度の設備追加費用と1.5~2万円程度の月額費用が掛かる場合が多い。

50万円の設備費用はノンバンクでローンを組むことも可能だ。その場合ローンと月額費用との総額は2.5万円~3万円ぐらいになるだろう。

フレッツ光を入居者が個別に導入した場合、一戸あたり月額3,000円~4,000円程度を支払っていることになる。

もし既にフレッツの加入者が自分の物件に5人以上いるようであれば、乗り換えさせることを前提に導入しても良いかもしれない。

しかし私はインターネット設備はこれからどんどんスマートフォンやタブレットに代わられると考えており、基本的には導入をおすすめしていない。

その他費用対効果が高い設備として、備え付け照明宅配ボックスが挙げられる。

宅配ボックスは10万円程度から導入できるものが出てきているので、検討してみても良いと思う。

次に、ファミリー用の人気設備ランキングを見てみよう。

ファミリー用の収益物件人気設備トップ10

順位 絶対条件 家賃アップ可能
1 追い炊き機能 追い炊き機能
2 インターネット無料 TVモニター付きインターホン
3 オートロック 独立洗面台
4 エコキュート ウォッシュレット
5 システムキッチン 備え付け照明
6 ホームセキュリティシステム インターネット無料
7 太陽光パネル オートロック
8 ウォークインクローゼット ガスコンロ
9 床暖房 BS・CS放送
10 24時間ゴミ出し可能 宅配ボックス

追い炊き機能が絶対条件、家賃アップ可能条件ともに1位となった。

追い炊きの設備を追加するにはかなりの投資が必要だが、プロパンガス会社に無料で頼める場合は導入しても良いかもしれない。

家賃アップ可能な項目は「本当か?」と疑いたくなってしまうものもある。

備え付け照明やウォッシュレットを追加したところで、実際に家賃アップは出来ないだろう。

ファミリー物件は長く住むことを前提に検討する人が多く、物件の設備も総合力が求められる。

特に10万円以上の物件だと、ウォッシュレットもあり、エアコンも全室ついており、TV付きモニターホン、オートロック、追い炊き機能も完備しているような物件でないと、そもそも土台に上がらないエリアもある。

これからもいろいろな付帯設備の機能は向上を続けていくだろう。

新しいものもドンドン出てくると思うので、高額な家賃帯で勝負している物件は、5年ごとぐらいに設備の見直しが必要だ。

この記事の監修者

不動産投資ユニバーシティ代表 志村義明
大学を卒業後、大手シンクタンクに入社。リテール金融ビジネス向けの業務に従事。愛知、埼玉、山梨等で不動産賃貸業を展開し、会社員時代に合計100室超を購入。高利回り物件の投資を得意とし、保有物件の平均利回りは16%超にのぼる。現在は不動産会社(宅地建物取引業者 東京都知事(2)第98838号)を経営。
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