マンションを高く売るには秘訣がある

2020年12月18日237

収益物件の売却は、とにかく少しでも高く売ることが至上命題だ。

それにはまず利回りと価格が大変重要なポイントになる。

利回りと価格は結局同じことで、売却価格が高ければ利回りは低くなるし、売却価格が低ければ利回りは高くなる。

買う側の気持ちになればわかると思うが、買う方も売る方も利回りが結局は一番重要なのだ。

売る方としては出来るだけ物件を高く売りたいので、利回りは上げたくない。

その際に次善策として有効なのが、空室を全て埋めてしまうことだ。

収益物件を探しているとわかると思うが、満室で売りに出される物件は意外と少ない。

満室であれば、リフォーム費用を見積もる必要もないし、追加で募集する際の費用も不要だ。購入した次の月から全ての部屋の家賃が入ってくれば収益計算上のメリットも大きい。

売却前に外壁塗装や共用部のリフォームなどの大規模修繕をした方が良いのではないかという意見を聞くが、基本的には不要だ。

見栄えが重要な物件ならやった方がいいケースもあるが、綺麗だから購入するという素人は実はあまり存在しない。よほど安く対応できる場合を除き、大規模修繕はやらない方が良いだろう。

それよりも広告費を掛けて少しでも高く空室を埋めてしまった方が費用対効果は高い。

フリーレントを3か月など長めにつけて家賃を高く設定するのも手だ。

それで仮に家賃が5,000円上げられれば、売却時は5,000円×12か月=6万円を年間家賃収入に加えることが出来る。

利回り10%で売るのであれば、売却時には6万円÷10%=60万円が売却価格に加算されることになるのだ。

家賃は少しでも上げてから売却しなくてはならない理由がわかるだろう。

他にも少しでも高く売るための色々なテクニックは存在する。

土地、戸建て、区分マンションにも応用できるが、知れ渡ると効果がなくなるので全てを公表することは残念ながら出来ない。

本気で売却する意思があるなら、個別に相談しに来てほしい。

この記事の監修者

不動産投資ユニバーシティ代表 志村義明
大学を卒業後、大手シンクタンクに入社。リテール金融ビジネス向けの業務に従事。愛知、埼玉、山梨等で不動産賃貸業を展開し、会社員時代に合計100室超を購入。高利回り物件の投資を得意とし、保有物件の平均利回りは16%超にのぼる。現在は不動産会社(宅地建物取引業者 東京都知事(2)第98838号)を経営。
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