収益不動産を高値で売却するには?4つの一括査定サイト比較
所有しているアパートや区分マンションなどの売却を検討する際、まずはその収益不動産の売却価格を考えなければならない。
不動産投資家ならば、「購入価格は◯◯円だから、××円以上で売却したい」など、利益を確定するための希望売却価格があるだろう。
しかしこの段階で、馴染みの不動産業者に売却を依頼するのは早急すぎる。
ご存知の通り、不動産は2つとして同じものがないため、価格査定がとても難しい商品だ。
そのため、たとえ信頼のおける不動産会社であっても、比較検討なしに1つの会社が出した売却価格を採用するのはとても危険なことだ。
可能な限り多くの会社に査定をしてもらうことで、より適正な売却価格を算出しそれを知っておくことが、高値売却の第一歩となる。
そのために積極的に利用したいのが、不動産の一括査定サイトだ。
失敗しない不動産売却のために、査定サイトの利用法とおすすめの査定サイトを説明していこう。
一括査定サイトとは?
一括査定サイトとは名前の通り、入口となる1つのサイトに情報を入力するだけで、複数の不動産会社への査定依頼が可能になるサービスだ。
多くの場合、5社から10社程度の査定が一度に無料で受けられる。
なぜ無料で受けられるかというと、不動産会社にとってはこの査定が集客手段になるからだ。
少し話は逸れるが、不動産会社の収益の仕組みをここで説明しておこう。
不動産会社は売買物件や賃貸物件を仲介することで、「仲介手数料」と呼ばれる報酬を得る。
賃貸の場合、一般的には1ヶ月分の家賃を不動産会社に仲介手数料として支払うことはご存知だろう。
これが売買の場合になると、「売る側」と「買う側」の両方が不動産会社に手数料を支払う仕組みになっており、この両方から手数料を得ることを不動産業界では「両手仲介」と呼ぶ。
一度の取引で倍の手数料を得られるのだから、不動産会社はもちろんこの両手仲介を狙う。
そしてこの両手仲介を成立させる為には、不動産の売り手を獲得することが重要なのだ。
ここで話を元に戻すと、不動産会社は両手仲介を狙って売り手を獲得する為に、物件査定という手段で売り手との接触を望んでいるということだ。
さらに、裏の仕組みもご説明しよう。
不動産の査定サイトの比較記事を検索すると、あまりの記事数の多さに驚かれるのではないだろうか。
なぜこれ程までに不動産査定サイトの比較記事が溢れているかというと、ああいった比較記事は全て、記事作成者が広告収入を得る為に書かれているものなのだ。
下記の図を見てほしい。
読者が不動産査定サイトの比較記事をみて査定サイトAにいき、そこから不動産会社A〜Eで査定を行ったとする。
この場合、不動産会社A〜Eから査定サイトAに1〜5万円程度の報酬が支払われ、さらに査定サイトAから比較記事の作成者に5千円〜2万円程度の報酬が支払われる仕組みになっているということだ。
だとすれば比較記事の作成者は、より多くの報酬を支払ってくれる査定サイトを優先的におすすめするだろう。
読者のために正しく比較するのではなく、自分の利益のために偏った比較をし、より自分の利益となる方へ読者を誘導する仕組みになっているのが不動産査定サイトの比較記事なのだ。
おすすめの4つの査定サイト
前段で不動産査定サイトの比較記事の裏側をご説明したが、このサイトでは一切そのような広告的要素はない。
ここでは、収益不動産を高値売却するために、知っておいた方がよい不動産査定サイトを4つだけ選んでご紹介する。
1.楽待 https://www.rakumachi.jp/fudousanbaikyaku
まず最初に紹介するのは、不動産投資家にはお馴染みの「楽待」の物件査定だ。
他の一括査定サイトとの大きな違いは、査定する物件を収益物件に特化していることだ。
実際にアパート1棟や区分マンションを売却した大家さんのインタビュー記事が多く掲載されており、売却までの具体的な流れがイメージし易い。
最大5社までの一括査定が無料で可能となっている。
2.RE-Guide収益不動産 http://www.re-guide.jp/assess/
次に紹介するのは旧SBI不動産が運営する「RE-Guide収益不動産」の物件査定だ。
不動産の買い替えなどの実需にも対応しているが、メインは収益物件の売却で運営11年目となる老舗サイトである。
査定する会社は、収益物件専門の不動産会社と大手の不動産会社がバランスよく参加しており、計550社の会社が対応可能となっている。
3.HOME4U https://www.home4u.jp/sell/
国内初の不動産一括サイトとして16年の運営歴史を誇るのが「HOME4U」だ。
NTTデータグループが運営会社となっており、安全と安心と実績があるのが強みだ。
物件査定のメインは自宅だが、物件査定の種類の中に「アパート1棟」、「マンション1棟」などの項目もあり、収益物件の査定も受けられる。
4.すまいのvalue https://sumai-value.jp/
最後の紹介するのが、「すまいのvalue」だ。
他の物件査定サイトが紹介可能な不動産会社の数で競っているのに対して、このサイトの大きな特徴は、業界トップ6社に絞ってその査定が受けられることだ。
査定が受けられる6社は以下の通りだ。
▼小田急不動産株式会社
▼住友不動産販売株式会社
▼東急リバブル株式会社
▼野村不動産アーバンネット株式会社
▼三井不動産リアルティ株式会社
▼三菱地所ハウスネット株式会社
物件査定は自宅などがメインだが、物件査定の種類の中に「アパート1棟」、「マンション1棟」などの項目もあり、収益物件の査定も受けられる。
査定サイトを利用する際の注意点
おすすめの査定サイト4つを紹介したが、利用する前に知っておくべき注意点がある。
先にも説明したが、不動産会社は物件査定を行うことで、売主を探し獲得したいと考えている。
そのために、査定サイトに広告料金を支払って、査定に参加している。
通常、売主側としては、自分の物件に一番高い値段を付けた不動産会社に売却を依頼し、媒介契約を結ぶことが一般的だろう。
不動産会社側は、そういった売主側の心情を熟知しているため、まずは相場より高い価格付けをする場合が多いのだ。
悪い言い方をすれば、不動産会社にとっては媒介契約を結ぶこと自体が大きな目的で、査定価格通りに売れるかどうか大した問題ではないということだ。
最初に提示した高値の金額で売却ができなければ、売主に値段を下げる提案をしたり、指値を受けるようアドバイスしたり、不動産会社としては如何様にも対応できる。
他の不動産会社より大幅に高値で査定した会社があったら、気を良くしてすぐに依頼するのではなく、「査定の根拠」や「販売までの戦略スケジュール」を細かく聞いてみる必要がある。
物件の高値売却に欠かせない行程
多くの収益不動産を所有している不動産投資家や、親の代からの地主で多くのアパートを持っているオーナーなどは、顔なじみの不動産会社に売却を依頼しがちだ。
だが、まずは一括査定サイトで簡易査定をし、自分の物件の売却相場を把握しよう。
その上で、納得出来る不動産会社を選び、販売戦略を立てるという丁寧な行程が、高値売却には大切になるだろう。
この記事の監修者
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