借金495億円!大川護郎が語る「成功に必要なたった1つのこと」【動画あり】

2019年12月26日37,060

大川護郎氏は、一代で莫大な資産を築き上げた姫路の不動産王とよばれる大家さんだ。借金は495億円、物件5,000戸以上、スポーツカー22台所有など文字通り規格外の存在である。

大川氏は、大家業以外に講演を行ったりメディアに出演したりしている。目立ってもいいことがないといわれる大家界隈で、なぜ表舞台に立ち発信し続けるのか。

今回は、大川氏を招き講演をしてもらった。講演では、大川氏が今の地位に立つまでの歩み、成功するためのマインド、行動と挑戦を続ける理由、ダイナミックな失敗、今後の野望などほかでは聞けないエピソードをたっぷり話してもらった。

大川護郎(おおかわ ごろう)氏の経歴

中学卒業後、読売新聞販売店入社。19歳で所長に。不動産オーナーとして平成15年に第1棟を取得。オーナーとして取得を続けながら、平成26年新聞販売店として独立。大阪、堺で4店舗展開。

平成30年で4,084室、駐車場1,987区画を所有(姫路市の賃貸世帯数の約1%に相当)している。現在、不動産オーナー向けセミナーで啓蒙活動を積極的に展開中。

じっくり聞いタロウ(テレビ東京)」、「激レアさんを連れてきた。(テレビ朝日)」などメディアにも多数出演している。

大川護郎氏の書籍

大川氏は2018年と2019年に2冊の書籍を出版している。成功者のマインドや考え方、実績など、学歴や地位がないところから1代で現在の資産を築き上げた大川氏らしい常識にとらわれない内容の本になっている。

新聞少年が一代で4903世帯の大家になった秘密の話大川 護郎 著(ぱる出版)

大川護郎の著書

「家賃ゼロ賃貸」構想が日本の常識を変える 〝姫路のトランプ〟と呼ばれる不動産王の発想力』大川 護郎 著, 渋谷 和宏 著(幻冬舎)

大川護郎の著書

大川護郎氏の講演:夢は借金1兆円!? 姫路の不動産王、成功の秘訣とこれからの野望

大川氏の2時間以上におよぶ講演内容のポイントを記事にまとめた。

大川氏がなぜ成功できたのか、表舞台にでる理由、世界基準の金持ちになるためのマインド、大家業が地方創生につながる構想などここでしか聞けない話が盛りだくさんだ。ぜひ、最後まで読んで自分の不動産投資に役立ててほしい。

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借金495億円!「姫路の不動産王」大川護郎氏

大川護郎氏(以下、同様):こんにちは。今日はよろしくお願いします。

じつは今日、はじめて六本木ヒルズに行ったんですが、すごいですね。あんなビル建ててみたいけど、いくらかかるんでしょうね?

僕は借金が495億円あるんですけど、495億の借金で建てられますかね?

また新たな目標ができたな、と思います。

僕は1代で資産を築きました。親の資産などでなく、1代で1,000世帯のステージまであがってくる人は少ないです。いまだに同じ状況の方にお会いしたことがないのでわからないのですが。

僕はスポーツカーも好きで22台所有しているんですが、この前もロールスロイスを1台買いました。

もうロールスロイスはもってるんですが、今度はフォースを買いました。姫路に金色のロールスロイスが走ったら面白いかな、と思いまして(笑)

僕、今借金が495億円ですけど、ゆくゆくの目標は1兆円借りたいと思ってるんです。

周りから指をさされても…大川さんが表舞台に立つ理由

僕、よくビッグ大家さんに怒られるんです。ほとんど先輩方で、1,000世帯、すごい人は1万世帯くらいもっているビッグな大家さんたちなんですが。

「何でおまえは表にでるんや、大家で表にでるような人はバカや」「大家で表にでる人はだいたいは税務署に目をつけられて、批判されて、メディアにさんざん叩かれる。それを自分から進んでやってどないすんのや」と怒られるわけです。

「できれば表にでないでほしい。俺もおまえと同じくらい儲けてると思われて目つけられる」と言われるんです。「いや、社長もっと儲けてるでしょ」と言い返すんですけど(笑)

まわりからそんなに表でるなといわれても僕が表にでる理由は、若い人に夢を与えたいというのが大きいです。

僕は中卒で、中学校には半分も行ってなくて、貧乏を理由に悪い道にいきました。それでも、「中卒でもここまでできるんや」って希望をもってもらいたいんです。

世の中には、19歳以下の自殺者が毎年増えていることや、子ども病院にお金が足りていないことなど、若者や弱い立場の人が困っている問題がたくさんあります。

僕が表にでることで、弱い立場の人にも夢を感じてもらって、その人たちの糧になるような命を救えるような行動がとれたらいいなと思っているんです。

なので、僕は儲けたお金は全力で全部使います。毎月毎月使っています。

大川さんがもつ能力は「借金する根性」だけ

じつは、僕自身も中学校の時にかなりいじめられました。理由は貧乏だったから。

でもね、大人になってお金持ちになったら仕返しができるんですよ。お金持ちになって何度か仕返ししました。

有名になったとたん、昔僕をいじめた奴が「知り合いや」って言ってくるんで、「おまえなんか全然知らん」て言ってやるんです。これが唯一の仕返しかなと思ってます(笑)

だから、いじめられた人は、自分で仕返しができるようにお金持ちになってください。

僕は、もともとは金持ちだったんですが、小学校2年生のとき父親の会社が倒産して、そこから一転しました。

電話、電気、ガス、水道がすべてとまって、2年間怖いおっちゃんにも取り立てされてたり。それでも、人って何とかして生きていけるんですよね。

だから僕、けっこう怖いことないんですよね。そういう経験があったから、こんなに借金ができたのかなって思っています。

僕自身には何の力もないですから。学歴もなければコネもない。ひとつだけみなさんと違うのは、借金する根性があるということだけです。たった、それだけです。

正直、表にでてもいいことはないんですよね。テレビにでた瞬間に税務署に入られますから。うちの会社13社あるんですけど、毎年税務署が入ってます。

おかげで、税務的な処理には昔から長けています。何度か姫路納税協会の会長にもなっていて、税務署長とは年に1回会う顔見知りです。

2つに1つで選んだ新聞屋の仕事

僕はギリギリ中学を卒業したので、16歳で就職するといっても選択肢がないですよね。就職先が、新聞販売業と運送会社の仕分けの2つだけでした。

新聞屋のほうが少しだけ給料が高かったので新聞屋に入りました。

新聞屋に入ってからしばらくは、給料8万円で生活してましたが、まじめにコツコツやってたら19歳で店長を任されました。

20年前は、新聞って公共料金みたいなもので、とるのが当たり前の時代だったんです。

販売数を増やしたらすごく褒められるけど、売上が落ち込んだらボロクソに言われる。どこの業界も同じかもしれないですけどね。

僕はその時、いつかクビになるんじゃないかなという危機を感じたんです。

これはちょっと仕事を考えなあかんと思って21歳くらいから仕事について真剣に考えだしました。そこで、「衣食住」の仕事は一生なくならないと考えたんです。

一番初めに考えたのが服屋。でも、服屋なんて裁縫の技術もないし無理ですよね。これはすぐにあきらめました。

つぎに食です。店で人にだす前に自分で食べてしまうなと思ったので、これもすぐに断念しました。

あとは「住」しかないということで不動産の仕事をやろうと思いました。

不動産といっても、売り手と買い手がいる仲介業って、物件を1億円で買って次の日2億円で売って、平然と両方から接待をうけるんです。

これは、たぶん僕はできないんです。「これ、儲けてもうたな」って言ってしまいそうだなから(笑)

仲介業が悪いって言ってるんじゃないんですけど、それができないと不動産屋さんにはなれない。だから僕には無理だなと断念しました。

大家になったきっかけは姫路のビッグ大家さん

不動産屋は無理だけど、住については考えなきゃと思っていました。そんな時出会ったのが1人の大家さんです。

姫路に、犯罪が起こると新聞やテレビのニュースに必ずでてくるマンションがあるんです。

麻薬や銃刀法違反などで逮捕されたら必ずそのマンションから犯人がでてくるっていうマンション。そこのマンションの大家さんは姫路で有名なビック大家さんなんです。

その人が僕が大家さんになったきっかけの人です。みんなは得体の知れへん人とか、ヤクザのドンとか言うんですけど(笑)

その人は、飲み屋さんとかヤクザ屋さんとか、普通には家を借りられない人にしか貸さない。そのかわり、家賃を倍とるんです。5万円のところを10万円とって大儲けしました。

その人、もとはただの八百屋のおっちゃんなんです。八百屋のおっちゃんが不動産屋に騙されて、最後のお金でアパートを建てて、とんでもない場所だったから入居者が入らなかった。

だから、仕方なくヤクザと飲み屋に貸そうと。徹底的に貸して、大成功しました。

姫路市内にはその人のマンションがいっぱいあるんです。うちかその人かってくらい(笑)

今は1,300所帯くらいあるんですけど、いまだに「その人のほうが上でしょ」って言われます。そこは僕も意地になって、僕のほうが多いと正直に言って自慢するんですけど(笑)

その大家さんがいたから僕は大家さんになろうと思ったんです。

金なしコネなしから大家業スタート

僕は当時、大家さんをやろうと思っても、コネもなければ金もない、なにもない状態でした。

どうしようと思いつつ、とりあえず不動産屋さんを軒並みまわりました。

当然ですけど、どこも門前払い。不動産屋さんは、お金にならない人は相手にしてくれません

でも、僕は人と違ってガッツだけはあったので、なにか情報得るまでは帰らないようにしていました。

当時お世話になった恩師だと思っている不動産屋さんがいるんですけど、いまだに仲良がいいです。その人に、不動産のことをずっと教えてもらってました。

いろんなこと教えてもらうなかで、やっぱりお金がないとなにもできないと思って、銀行にお金を貸してもらいに行ったんです。21歳や22歳の若者がお金がないですって行ったら当然門前払い(笑)

あんたアホか?と言われて、くそ〜と何度も思いました。

ヤケになってもう銀行全部行ってやろうと思いました。全部行ったらそのうちどこか貸してくれるところがあるんじゃないかと(笑)

ある信用金庫の一支店目からずっとまわっていきましたし、不動産屋だけでも200も300もまわって少しづつ勉強していきました。

ちょっと怒らしてみようとか、笑わしてみようとか、褒めてみようかとか試しながら、仲良くなると少しずつ情報を教えてくれるんです。うちの支店長はこうとか、ここなら貸してくれるかもとか。

そのなかで、この人は借りれるよって人に出会いました。

一棟目は姫路のRC廃墟

不動産屋さんからもらった資料で、姫路に200坪くらいのすごい土地があってその土地にRCの廃墟があったんです。

その廃墟が建ってるおかげで、当時坪100万円くらいの土地が1坪8万円で買えたんです。

20数年前だからリノベーションっていう言葉もない時代。現場を見に行ってドアを開けたら人が住んでるんですよ。「これ貸りてるんですか?」って聞いたら「いいえ」って(笑)

荷物がめちゃくちゃあって、窓は全部割れてるし、1階の庭は、隣の家にブロック塀が倒れそうになってる状態でした。

これが、12軒あって2,000万円くらいで買えると。

1部屋1LDKを6万円くらいで貸そうと考えてたんで月72万円。そのまま改装もしないで2,000万円で買えたならすごいなと思いました。

この物件をどうやって融資だしてもらって買おうかと考えてました。

でも、ある人が「この物件をもってたら貸してくれるんじゃない?」って言うんです。

僕は素直ですから、じゃあ買ってしまおうと思って、買って融資にもちこんだらいいという考えになったんです。

僕19歳から今まで年収1,000万円をきったことがないんですが、人に大盤振る舞いしてめちゃくちゃお金使ってたので、あんまりお金はもってませんでした(笑)

そんななか2,000万円なんとかしないといけないとなると、自分は読売新聞の店の代表で、店にはすごいお金があるわけですよ(笑)

店のお金を運用できないか、融資さえ決まっていれば運用できるんちゃうかなと思ったわけです(笑)

それで、うまいこと買って成功したんです(笑)それが一棟目です。

これはね、微妙なラインですよね(笑)

当時の会長にそれを言ったら爆笑してましたけどね(笑)僕はいまだにその会長とは仲がいいんです。

不動産があったから新聞業界でもいい仕事ができた

そこで会社はクビになると思ってたんですけど、23歳の時にその会長が役職に抜擢してくれたんです。僕は40歳で会社を辞めたんですけど、最後は上から5番目までいきました。

なにがよかったのか知らないけど、会長にすごい買われて、最後は王国を作りました(笑)

部下が気に入らなかったら、全部県外に飛ばしたり(笑)

まぁでも、新聞屋で、ものすごくいい経験をさせていただいたと思っていて、それがいまだに活きてると思うんです。

それぞれの事業所の代表さんを大ゲンカしながらまとめたり、新聞屋に必要なFAXとか折り込みの機械の買い付け交渉とか金融関係の話をすべて僕を通してやったり。

そこでかなりの信用を得て、会社に大きな利益をもたらしました。

僕自身もどんどん名声をもって、最高年収は5千万円です。辞めるときも3千万円でした。最後は社長と大ゲンカして辞めたんですけど(笑)

新聞業界って2005年を機に売り上げがすごい落ちてます。売り上げが落ちると、自然と人って減っていくんですよ。

僕は人がいないところには発展がないと思っていて、そのことで当時の社長と対立してしまいました。

でも、会長は僕を気に入ってくれていて、辞表をもっていった時に「辞めるなら独立しないか?」と言ってくれて独立をしました。独立っていうのは、新聞業界においてとても名誉なことなんです。

独立して、堺に6店舗、読売新聞の店をやっていて、年商7億円くらいです。といっても、僕はもう何もせず、義理の弟分に入ってやってもらっています。

独立の話がでた時に、この弟分に断られたらもう新聞屋をやめようと思っていました。

なぜかというと、当時すでに不動産でだいぶ生きてましたから。不動産を2,000所帯くらいもっていたので、いつでも辞められる状態でした。

新聞業界でほんとにいい仕事できたのは不動産事業をやっていたからです。

会社のお金に手をつけたり横領する人が本当に多い新聞業界で、僕はそれをしなかった。する必要がなかったから、信用され役職と権限をもたせてもらえたんです。そして、新聞業界があったから今の僕がある。

人と同じことをしても成功はできない

新聞業界って不思議なところで、だいたいみんなと反対のことする人が大成功する。

不動産業界も一緒で、みんながやらないような、ヤクザ、飲み屋のお姉さんに部屋を貸して家賃を倍でとる人が大成功。

僕は当時同じことをやっても勝てないと思ったので、反対に価格破壊をおこして成功しました。やっぱり、みんなと同じようにやってったら世界へいけないんです。

今、不動産市況はとても悪いです。これをチャンスと捉えるかダメになったなって捉えるか。成功するしないの差はそこにあります。

西日本と東日本では、間違いなく西日本のほうが金融市場が締まってます。融資も東日本のほうがまだまだでてます。

スルガ問題やレオパレス問題がでている今、僕はチャンスだと思っています。

消費者もアホじゃないので、悪い会社や悪い物件を判断する力がついてきている。

たとえば、レオパレスに今まで社宅を任せていた社宅専門の請負会社「社宅」っていう会社。社宅で働いてる人が、「今までほとんどレオパレスだったんですが、レオパレス全部解約しました」って言ってました。

大きな会社の大東建託112万世帯、レオパレス56万世帯、大和ハウス60万世帯、積水60万世帯など、そういうの全部足していったらざっと500万世帯くらい。

もしもそれが全部退去になったら、みなさんの物件満室になります。今の市況を考えると、僕は可能性あるんじゃないかなって思います。

だから、今は入居率を上げるために最大のチャンスが訪れていると思って、機会損失のないようにしてもらいたいです。

僕はこの半年で、投資信託や生命保険、クレジットカードなど、ありとあらゆるものを数億円単位で解約しています。

そうして現金化したお金を全部リフォーム代につっこんでいます。なぜなら、今が入居率を上げるチャンスだと思ってるから。

銀行の言うことは信用するな、支店長にOKと言わせろ

大家業がすごいと思うのは、地道に大家業だけやってたらそうそう潰れないってこと。

僕の友人にもすごい大家さんいっぱいいるんですけど、潰れた人はだいたい他の事業に手をだして潰れてます。仮想通貨やら不動産でも分譲だったり土地仕入れだしたり。

僕が大家業で生き残れたのは、つねに長期契約で物件ごとに払える仕組みを作ったから。

基本的には物件ごとに、払える分の物件を買うべきだと思ってます。それが利息3.7%だろうが、2%や1%とかでも一緒です。

銀行の言うことを絶対信用しちゃダメです。雨降ってるときに傘をとり上げるのが銀行ですからね。僕も何度も経験してます。

僕は、この中で融資が承認された数も否認された数も一番多いと思います。

毎回、銀行は基本的に嘘つきだと思って交渉にのぞんでます。

だいたい、良いときは、上の人が来るんですけど、悪い時っていうのは全然違う人がきます。そして、銀行によっても合う合わないがあります。

銀行とかけあった時、これはダメだなと感じたらスッと引いてください。

最後までかけあって否認されると銀行の稟議書にきっちり記録が残ります。担当者は載せてないって言いますけど、あったこと細かく日記みたいに載せてます。

その記録が残ってしまったら、その銀行ではずっと借りられなくなります。だから、否認の記録が残る前に引きましょう。

あと、口約束は100%信じたらいけません。きちんと文書にするまでは、いくらいいこと言っていても土壇場でくつがえるなんてこと当たり前のようにあります。

銀行では支店長、信用金庫や信組なら理事長にOKと言わせる方法を考えるべきですね。物事を動かす力をもっているのはその人たちですから。

フェラーリやランボルギーニが人脈づくりに役立つ?

銀行の支店長に限らず、力がある人と知り合う機会があったら、どんどんそういう場所に行ったほうがいい。各金融機関にだいたいオーナーズクラブなどがあります。僕はすべての会に入ってました。

そして、僕がなんでフェラーリ乗ってるかというと、フェラーリ会に入りたかったからです。

フェラーリ会で、それなりの人と出会いたかったから。フェラーリ会、ロールスロイス会、ランボルギーニ会も入ってます。そういう会には、肩組んだだけで相手がビビるような人がいるんですよ。

僕はランボルギーニ3台もってますし、フェラーリも5台もってます。

そういうのもあって、周りからけっこう派手に見られるんですけど、そういう人と知り合いたいからっていう理由もあるんです。

僕能力ないんですけど、人脈だけはそういう人で稼ぎます。

会費だけでもめちゃめちゃ払ってます。さっきいろいろ解約してるって話しましたけど、そこだけはまだ払ってます。でも、銀行の会はもう辞めようかなと思ってます。

賃貸業のほかにスーパー銭湯やケーキ屋も経営

今どんな事業をやっているのかというと、当然賃貸業もですけど、新聞屋さんもやっています。

あと、スーパー銭湯やケーキ屋さんも。不動産賃貸業だけで約15社くらい、その他あわせて約50社くらいやっています。

でも、ケーキ屋さんとか人任せになってしまうのでたいがい儲かりません。

賃貸業の良い所は、やっぱり人がいらなくて、自分でできるのがいいところです。お金をごまかされたりというのがないしね(笑)

お恥ずかしい話ですけど、僕1億5千万円を横領されたことがあって…。1億5千万円もってかれて耐えれてるのってすごいと思いません?(笑)

でも本当に、人ってわからないです。僕ね、一人も友だちいないんですよ昔から。友だちになれるかなと思ってたらだいたい金貸してくれって言われるんです。

だから僕、人を疑ってしまう癖があって。

事業をやっていると、いろんな部分でアウトソーシングしていくんですけど、子会社に利用されたりはよくあります。

人間って性善説で始まってるんで、やっぱり人を信じたいという思いはあるんですけど。でも、ちょっと疑った目で見る必要もあるのかもしれませんね。

よく人に騙されるので、何度も会社を潰しそうになりました。

こんだけいろんなところで騙されても、だいたいなんとかなりますね。それが大家業のすごいところ。

大家業は毎月の売り上げがわかるし、確実に入ってくる。

ほかの事業だったら来月売り上げ作らないと入ってこないでしょ。毎月売り上げあげるってほんとに大変ですよ。大家業って素晴らしいです。

風呂屋は客が払った500円をいくらでもちょろまかせるし、ケーキ屋は一番売れるクリスマスでも売り上げと仕入れがトントンくらいです。ほんとに儲からない。

だからもうみんな独立させました。独立させて毎月ロイヤリティとかはめんどうなんで、もう売って、お金をもらっておしまいにしました。

今は1店舗だけになってるんですけど最終的には独立させようと思ってます。

総工費52億円の姫路のホテル事業で失敗…?

話は変わりますが、僕はお母さんのことがとても好きで、もう亡くなってるんですけど、なんかあったら墓参りに行くんです。

墓参り行ったら、「おまえ、こんだけ戸数もって金持ちにならせてもらって、みなさんに何かせんかい、なんでもええからせんかい」という言葉をもらったんです。

そこで、姫路のためになにかしようかなと考えました。

姫路の観光って、だいたい姫路城行って終わりなんです。姫路城に来る人って、一番多い時で330万人、少ない時で240万人らしいです。

それだけ人が来るのに、姫路城を見ながら食べるとか酒を飲むとか、姫路城を見ながらお風呂入るとかっていうスポットがない。

そういうのがあったらいいな、とは思ってたんです。

それで、ここから某大手銀行に騙された負の連鎖の話が始まるんですが…(笑)

ある時、銀行が「姫路にホテル建てませんか」って言ってきたんです。

建てるところの会長さんも「お城見えるお風呂ができたら姫路のシンボルになるで」と言ってきて。

「それを俺がやるの?よそにやる人おるんちゃうか?」と思いながらも、声かけてくれたことだし、全額融資してくれるっていうからやったろうと思ったんです。

ここから、僕の預金がどんどんなくなっていく負の連鎖が始まりました(笑)

総工費は52億円です。これを数えたら僕の借金500億超えるんです。

その話が9月にでて、翌年の3月がうちの決済。それで土地の値段が約16億円、土地は全部融資だしてくれるって言うから話にのりました。

ここで儲けなくてもいいし、利回りめちゃめちゃ低いし、35年ローンも組めるし、利息も1%だしこんなええ話ないなあと思ってたんです。

ところが、3月に銀行が僕のところにきて、「社長、1か月ぐらい延ばしてくれへんか。頼んますわ、なんとか延ばしてもらわんと…」って言うんです。

なんで?と思いつつも仕方ないから売主さんのところに行って、「社長、すみません、1か月だけ延ばしてくれますか」って聞いたら「ああ、聞いとる」って言うので、延ばしたんです。

そしたら4月の10日前、今まで来てた担当者と違う人がきたんです。

なにかおかしいと思ったら、「社長、頭金10億だしてもらえますか?」と言われたんです。10日前にですよ?

「何をわけのわからんことぬかしてんのや、アホか」と銀行ともめて、もう頭にきて「もうええわ、帰れ」って言ってやったんです。

そこからですよ。意地だして現金でその土地買ってしまったんです(笑)それも2か月延ばして。

やっぱり銀行っていうのは承認でる前に信じたらダメですね。間違いないと言われても平気で裏切りますから。

僕ね、本来石橋叩いて渡らんタイプなんです。石橋叩いて先に行かせるタイプ。自分より先行かせて、それでも渡らない。ほんとにそれくらい計算しながらやってるんです。

でも、あまりにもむこうから言うから大丈夫かなと思って話にのったんです。それが結局やられてしまった。

だから、やっぱりみなさん注意しておかないと。いくらいいって言われても紙ベースになるまで絶対やったらダメです。

平気ですみませんでしたって言いますから。お前はすみませんで終わるけど、うち契約書もあって、なんぼ払わなあかんねんって話ですよ。

その時は手付金3億円入れてたんです。それもあって、3億捨てるわけにはいかんという僕のセコさがでてしまって。今思うとそれが負の連鎖の始まりなんですけどね(笑)

結局そのあと、そのホテルの会長さんがしびれを切らして銀行に乗り込んだ。

一部上場企業の建設会社が観光所も付けてきて、そしたらめちゃめちゃ早いスピードで全部OK。

その時、また思いましたね。やっぱり人の力だなと。また、人脈づくりをイチからし直そうって思いました。

もう1回スタートして、めざせ借金1兆円です。まずは1千億円ですね。

全国の大家が一丸となれば税制も変えられる

ところでみなさん、不動産の産業って何兆円か知ってます?不動産全部で45兆円あるらしいです。

じゃあ、大家さんの事業っていくらか。

10兆円産業です。ということは、10兆円産業の大家さんに付随してるような産業があと35兆円あるということです。

10兆円の中にどのくらいのお金が入っているかは別として、何兆円かはみなさんのところから外にでていってるわけです。

僕は、これをなんとか自分のものにできないかなと考えています。

そこで、4月1日から社団法人日本大家協会っていう法人を作りました。いろいろなルールを作って、みなさんで団体交渉をできないかなっていう会です。

大家業関連の税制って、ちょっと変なんです。

1年で売却する人と10年もつ人の固定資産税や収得税が同じだったり、買うときも売るときも消費税がかかって還付してくれなかったり。そんなおかしな税制ないですよ。

大家さんって300万人いるらしいですが、団体がひとつになれば税制改革できるんじゃないかって思うんです。

政治家みたいになってるんですけど、政治家は目指しませんよ(笑)

大家さんみんなが、そろそろ立ち上がりませんか。

たとえば、大家300万人の10分の1、30万人が山口県で集会しますとなったら、安倍さんでてくるでしょう。大家さんって、お金持ちばっかりですもん。

ほかにも、たとえば100世帯空き家があって、2世帯しか住んでない村とかがあるんですが、大家さんがそういうところに集まって、みんなで1万円ずつ買って民泊村を作るのも面白い。

さらには、大家300万人から1万円ずつ集まった300億円で、信用組合を買収するんです。

10万円ずつでもいいです。10万円ずつだと3,000億円集まります。それで、収益専門、大家さん専門の銀行を作るわけです。できそうな気がするんですよね。

そのほか、うちの会社では、管理会社に新電力、インターネット、ウォーターサーバーの顧客情報をあげるから、1軒につき5千円もらうという契約をしています。それだけで年間2,500万円です。

管理会社が管理料をもっていきすぎなので、こういう仕組みを考えて大家さんがやっていかないと損すると思ってます。

「世界基準の金持ち」になる方法はたった1つ

ここで1つ、みなさんに金持ちになる秘訣をおしえます。

そもそも、世界で認められている金持ちの基準って知っていますか?キャッシュで5億円以上もっているというのが、世界基準の金持ちらしいです。

日本にはその金持ちが2万8千人います。人口1億2千800万人の中の2万8千人だから、99.9%くらいの確率ですね。僕はそのうちの1人です。

親の代から受け継いで、初めから5億円をもっているという人はいるけど、1代でそれを得た人ってなかなかいないんです。

僕がなぜそれをできたかというと、「できる理由」を考えるからなんですよね。みなさんの周りにも、「できない理由」をひたすら言い続ける人っていませんか?

「5億円貯金するためにどうしたらいい?」それに対してできる理由を言ったらいいんですよ。そしてできることをやり続けていったらいいんですよ。

それは、社員教育とかでも一緒です。社員それぞれにできることを聞く。

できないことはどうやったってできないですから。人によって得意不得意ありますし。だから、得意なことできることを任せて伸ばしていったらいいんです。

もう1つ、僕がモットーにしていることは、「明日の人生を変えるためには今すぐ動くこと」です。今すぐ動いたら明日が変わります。

1年後に幸せと喜びを勝ちとろうと思ったら今すぐ動くべきなんです。23歳の時の僕が今すぐ動かなかったら、僕は今みなさんの前に立ってない。

なんでもいいからちょっと人生を変えるために動く方が面白いです。毎日同じことするの面白くないじゃないですか。

今日は違う方向から帰ってみようとかそんなんでもいいんです。

日本人はだいたいそうなんですけど、たとえば事故した時とか、「何もしなければよかった」そう考える人が多い。そうじゃない、考え方が違うんです。事故したからこそなにかひらける可能性だってあるんです。

毎日なにか変えたほうが、金持ちになる確率は格段に上がると思います。

「ゼロ賃貸」の仕組みが地方の未来を変える?

僕は事業として、「ゼロ賃貸」というのもやっています。

ゼロ賃貸に関する本もだしてるんですけど、今後AIなどが発展すると東京から地方に人が流れてくる。

そして、地方で部屋をゼロ円で貸せたら東京に勝てるんじゃないかと思うんです。

ただ、ゼロ円で貸したら普通潰れますよね。そこで、住民サービスにWi-Fiをつけて、姫路でWi-Fiを無料で使える仕組みを作りました。「すまアド」というサービスです。

はじめは5千万円〜1億円くらいで作れると思っていたんですけど、アンテナ設備、アプリ開発、電波の状況とかいろいろ整えていったら40億円くらいになってしまいました。

この仕組みに媒体広告をのせたら、通信料5千万円と家賃1億5千万円で月約2億円くらい稼げるんじゃないかと思ってるんです。

姫路の人たちにとっても、街に根付いた商店の広告を載せたり、副業に役立つ仕事の情報を載せたりできるわけですよ。

ホットペッパーとかに高い広告料払って載せているような人たちを救えるわけです。

さらには、姫路の家は家賃がかからないってなったら、今まで大阪とか東京の大学に流れていた学生も姫路の大学に通うようになるんじゃないかなと。

ゼロ賃貸の仕組みが地方創生につながると思ってるんです。こんなことを最初は簡単にいっていたんですが、だんだん重たくなってきました。

うちの会社がもし潰れるとしたら、これで潰れると思います(笑)

でも、僕は動き続けて挑戦し続けて、借金1兆円にむけてこれからもやっていこうと思っています。

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