等価交換

不動産業界における等価交換とは、同じ価値同士の土地や建物を種別は問わず交換するのが特徴で、土地とビル、土地とテナントなど交換パターンは複数ある。

最も多いのが、土地の所有者がマンション開発業者などにその土地を売却し、その代金を土地に建築したマンションの部屋（区分所有権）で支払う等価交換である。

土地の所有者にとっては、土地の評価額に見合ったマンションの部屋（区分所有権）と交換することで、自己資金の負担なく土地を有効活用することが出来、税金面でのメリットもある。

開発業者にとっては、先に資金を投入して土地を仕入れる必要が無い上に、土地の所有者に土地代金を支払う必要も無いため、資金繰りに余裕をもって計画を進められるメリットがある。

ただ、土地や建物など評価が困難なもの同士を交換するため、双方が満足いく取引にするのは難しく、交渉途中でトラブルが起こり破談になる場合もある。