宅建業でどんな人を雇うべきか?
大家さんが宅建業を開業するにあたり「社員を雇用することを検討する」という人もいると思います。
1人社長で宅建業を開業しても年間2,000-3,000万円の利益はちゃんと学べば十分上げられます。
むしろ1人の方が気楽でいいと思いますしお勧めです。
一人でやる?それとも雇う?
社員を雇用して組織を作るとその分大変さは増します。
ただし、発展性という意味では間違いなくこちらの方があります。
社長が自分一人で2-3,000万円稼ぐのと同じだけの利益を社員があげるのは難しくても、5人の社員が合計5,000万円稼ぐのは現実的に十分可能です。
会社員をやりながら未経験で宅建業を開業し、社員を雇用して上手く回している人も私が教えている人の中ではいます。
なので、大家さんが社員を雇用するのは遠い話だと思う人もいるかもしれませんが、決して無理なことではありません。
どのような人を雇用すればいいのか?
ここで重要になるのが、どんな人を雇えばいいのか?という点です。
宅建業を開こうとした場合、業務経験がある人を採用するという方針を取る人は多いと思います。
前職で不動産業の業務経験があれば、それを活かして自分の会社でも力を発揮して働いてくれるだろうという目算からです。
たしかにそれは一理あります。
しかし結論から言うと、私は業務経験者よりも未経験の人を採用した方が良いと考えています。
なぜ経験者をを採用しない?
業務経験者を採用することのメリットは、こちらが教えなくても勝手に動いてくれることです。
重説の作成や役所調査の方法など、自分が経験がない分野についての知見を教えてくれるという期待もあると思います。
ただし、デメリットもあります。
前職で自分なりのやり方を身に付けている人は、そのやり方にこだわり過ぎていたり、人の言うことを聞きづらかったりする傾向があります。
そうすると、人のアドバイスを聞き入れることなく自己流の経験だけでやろうとするので、結局上手くいかないことが往々にして発生します。
また、この業界の転職者は組織への帰属意識も希薄なことが多く、その点でもイマイチなことが多いです。
未経験者を採用するメリットとは?
私のおすすめは、やる気がある未経験者を雇って一緒に業務を作り上げていくやり方です。
宅建業を始めても、その会社の社風や業務の進め方は、雇用したばかりの社員たちが勝手に作って出来上がる物ではありません。
もし仮にそのような組織があったとしても、ほとんどのケースがお金で繋がっているだけの関係になっており、組織の基盤はかなり脆弱だと言えます。
宅建業の業務を教えることは、ポイントさえ抑えていればそんなに難しいことではありません。
現に私も業務経験はまったくないままやって来ています。
社長が社員と一緒に第一線に立って泥水をすすう必要はまったくなく、しっかりやり方を学んでポイントを抑えた指導をすれば社員が結果を出してくれます。
教育のやり方を学べば自分が未経験でも教えられる
1人の社員を教育して結果が出れば、そのやり方をまた別の次に雇用する社員に教えることも可能になります。
最初は多少大変ですが、長く働ける環境を用意した方が雇われて働く方にも魅力的に映るに決まっています。
経験者だけを雇おうとすると求人のパイはかなり狭くなりますが、やる気のある未経験者も対象にすると、途端に候補者が何倍にもなります。
その中で優秀な人を選び、教育することにより組織がいいスパイラルに入ってきます。
社長が「手間をかけずに社員を教育する方法」さえ学べば、採用する人が未経験でも十分成果は上げられるからです。
それが実現出来れば自分は現場に出ることなく自動的に業務が回っていく形の運営が実現可能です。
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